方丈記について ~ 昔から人の本質はかわっていない② ~
みなさん こんにちは。
朱です。
本日は 方丈記 のコラムです。
古典第2弾です。
相変わらず
人の本質はかわっていないな
と感じてしまいます♪
〈 作者は? 〉
鴨長明という方で
とても不運な人生を辿った人でした。
父は ” 下鴨神社 ” の神官を務めていた鴨長継です。
長明は恵まれた幼少期を過ごしましたが
有力な後ろ盾となるはずであった父が早くに亡くなり
鴨長明自身は神官の職を得られませんでした。
和歌の名人としても名高かった鴨長明は
その後、歌人として何とか生計を立てましたが
生活は楽なものではなかったようです。
長明が50歳頃の年に
後鳥羽院から禰宜(ねぎ・神職の位。神主のひとつ下の役)の推挙があったが
結局長年の夢がかないませんでした。
これに大変な衝撃を受けた鴨長明は出家し
各地を転々とした後
京都の日野という場所に小さな庵を建て
随筆をここで書き上げました。
〈 伝えたいことは? 〉
前半は災害について
後半は自身の庵での生活を書いています。
しかし、前半と後半の内容があまりにも
かけ離れている別物であるように感じないでしょうか?
この疑問の答えのヒントは冒頭にあります。
” ゆく河の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、
かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、
またかくのごとし ”
これを現代語訳にすると
” 川の流れは途絶えず
そこを流れる水はもとの水でなく
川に浮かんでいる水の泡は
一方では消えて
また一方では現れたりと
同じ状態でずっととどまっている前例はなく
この世に生をうけている人と
その人たちが住む場所も
また同じようである。 ” となります。
つまり
「この世には、確かなもの、永遠に変わらないものなどない」という
考え方を ” 無常観 ” と言います。
つまり『方丈記』の 冒頭で
「この世には、確かなもの、永遠に変わらないものなどない」という
無常観考えが示されたあと
前半で人の命や生活が災害によって
変化したり失われたりする様子が描かれており
後半で「そんな世の中をどう生きるか」という疑問に対する
鴨長明の答えが述べられる
という構成になっています。
〈 まとめ 〉
今回の記事はいかがでしたか?
皆さんはどう生きたいでしょうか?
今後も ビジネス や 転職 に有益な情報を発信していくので、
よろしくお願いします。