貞観政要について② ~ 治める内容編 ~
みなさん こんにちは。
朱です。
本日は 貞観政要の内容 のコラムです。
〈 内容は? 〉
① 安きに居りて危うきを思う
安泰な時や順調な時ほど
将来の危機に思いを致して
いっそう気持ちを引き締めましょう。
② 率先垂範、我が身を正す
トップが十分な説得力を発揮するには
まず自らの身を正しましょう。
③ 臣下の諫言に耳を傾ける
大宗も生まれながらの名君だった訳ではありません。
臣下の諫言を積極的に受入れ
彼らの批判に耐えて自らを大きく
逞しい人間に鍛え上げていきました。
④ 自己統制に徹する
トップには権力が集中します。
しかし、その権力を自分勝手に行使しては
たちまちトップ失格となります。
大宗はそういう点でも自戒を怠らなかったようです。
⑤ 態度は謙虚、発言は慎重に
大宗は皇帝の位についてこう語っています。
『 天子たる者
謙虚さを忘れて不遜な態度をとれば
かりに正道を踏み外した時
その非を指摘してくれる者など一人もいない。
私は一言述べようとするた度に
また何か行動を起こそうとするたびに
必ず天の意思にかなっているだろうか
そしてまた臣下の意向に適っているだろうかと自戒し
慎重を期している。
なぜなら、天はあのように高くはあるが
下々のことに通じているし
臣下の者はまた絶えず君主の
一挙一動に注目しているからである。
だから、つとめて謙虚に振る舞いながら
私の語ること行うことが
天の意思と人民の意向に合致しているかどうか
反省を怠らないのである 』
欠点を指摘されることを喜んで聞く態度や
自分の欲望を押さえ込む厳しい自己統制
どのように国家を考えていたか?
貞観政要にはこうしたことが
対話形式で記されています。
太宗の立場を自分自身として置き換え
親やリーダーとして
何か物事を行う際の権力者として読んでみると
日頃から気をつけなければならないことが
数多くあることに気付かされる
そんな書物となっています。
貞観政要の中身は、古典だ有りますが
現代にも十分通じる事柄となっています。
〈 守成と草業どっちが難しい?? 〉
草創と守成と何れが難きや。
【意】創業の時とその後の継続はどちらが困難かですか。
【解】帝太宗の問いに対して
創業以前からの旧臣房玄齢が
「群雄割拠の争乱を勝ち抜いての天下統一ですから、創業です」と回答しました。
続いて創業後の家臣
魏徴が回答します。
「新王朝誕生の時は、
前代からの争乱が平定され、領民は新帝に期待をし命令も行き渡ります。
しかし天下の権を手中に収められた後は必ず我がままが生じ
領民に過度な賦役を課し、これが国の衰退の原因となります。だから守成です」と
両者の意見に対して太宗は
「玄齢は時には九死に一生を得ながら私に従い天下を平定したから
創業とするのも最もなことだ。
また魏徴は油断すれば必ず滅亡すると心配しながら
私と一緒に国の安定を心掛けてくれたから
守成だというのであろう」と述べました。
更に続けて
「今、草創の難きは既に往けり。
守成の難きは、まさに公等とこれを慎まんことを思うべし」と。
臣下に感謝しつつ
現状を断定し、そして今後の方針への協力を請うと
見事な采配に臣下も張り切らなくてはいられなくなるのです。
〈 まとめ 〉
今回の記事はいかがでしたか?
スタートアップも大変ですが
継続も大変ですよね♬
今自分がどっちにいるか
見極めて
周りの意見を聴きつつ
行動していきたいですね('ω')ノ
今後も ビジネス や 転職 に有益な情報を発信していくので、
よろしくお願いします。